【幻の米と呼ばれる貴重なお米】
緑米は全国でも生産量・収穫量が少なく、幻の米と呼ばれる貴重な古代米です。古代米の中でも特に栽培が難しく、白米と同じ面積の水田に稲を植えても半分しか収穫できません。もち質で、従来のもち米よりも粘りが強く、甘みがあることから香り米とも呼ばれています。
その歴史は文明の誕生に起源があると言われており、胚芽の部分がクロロフィル色素により緑色に色付いているのが特徴です。クロロフィル色素とは緑黄色野菜に含まれている色素で、血中の脂質の正常化に作用してコレステロールを減少させる働きや、抗酸化作用などの働きがあるとされています
また、亜鉛やマグネシウム、食物繊維を豊富に含んでいることから造血作用や血液浄化作用があり、更にクロロフィル色素は貧血予防に効果があると言われており、まさに血液の為のお米と言えます。
稲木干しの風景
地方によっては「はざがけ」と言うところもあります。
この状態で水分量が16%程度になるまで乾燥させます。
緑米は玄米の状態では緑色ですが、脱穀前の籾の状態は真っ黒なんです!
他のお米と混ざらないように収穫時の機械も緑米専用です。
画像は昔懐かしいバインダー(稲刈り機)とハーベスタ(脱穀機)です。
収穫は他の品種に比べてかなり遅めなので、脱穀の頃には周りの圃場は完全に収穫が終わってます。
いつもの白米炊飯時に少量入れて炊くだけで、お米全体がモチモチとした食感に変わります。
緑米自体のプチプチとした食感と共にお楽しみください。
画像は炊きあがった状態
う~ん おいしそっ!!
【緑米の炊き方】
1.白米と緑米を用意
白米2合に対して、緑米は大さじ1~2杯が目安。 (好みにより調整してください)
2.白米を研ぐ
研いだ白米に、緑米を入れて軽く水洗い。
3.水に浸す
緑米を炊く際の水の量ですが、白米を炊く時よりもほんの少し多めに水を入れてください。
(好みにより調整してください)
また、水に浸す時間も他の古代米よりも多めに取るようにしたほうがいいようです。
4.炊飯器に入れて炊く
お米が炊けて蒸らしが終わったら、釜全体を切るようにしゃもじでご飯をかき混ぜてください。
※緑米は、黒米など他の古代米に比べてほとんどお米の色を変えることはありません。